日帰りで幻の鳥・ケツァールの探索ツアーへ行ってきました!
ケツァールとは
コスタリカでバードウォッチングをする方はおそらくほぼケツァールという鳥を目当てに行くかと思います。
ケツァールとは鮮やかな色彩の羽根をもつ美しい鳥。ケツァールの羽毛はハチドリさんと同じく玉虫色なので、光の加減によって羽根の色が暗く見えたり鮮やかに見えたりします。古代アステカでは神の使いとされていて、ケツァールの羽毛を身につけることができるのは王様だけだったんだとか。
生息域はメキシコからパナマにかけてですが準絶滅危惧種に指定されており、なかなか出会えないことから見つけると幸せになれる幻の鳥と言われています。
ちなみに日本ではつい最近、お正月番組で幻の鳥としてケツァールが紹介されたそうですね。夫の姉夫婦に「ケツァール見てきた!」と写真送ったらなんと「テレビでいま紹介されてたよ~!」と連絡がきました。
探索ツアー参加!
私たちはケツァールを見るため、ツアーに参加しました。
朝早くにサンホセのホテルでピックアップして頂き、途中のドライブインで朝食をとった後、私たちがやってきたのはロスケツァーレス国立公園付近のkm70という場所。Paraiso Quetzal Lodgeというロッジでケツァール探索ツアー専門ガイドさんと待ち合わせしました。
このロッジはケツァール探索ツアーに参加する観光客が立ち寄るスポットのようで、ケツァールの写真や尾羽根が飾られていました。とっても長くて綺麗な羽根ですね~。
ついにご対面…!!
ガイドさんと合流した後、ケツァールが見られるポイントへ移動。ジャングルのような森の中に入っていくのだろうかと想像していたのですが…観察ポイントは畑の敷地の一角みたいな場所でした。このあたりではケツァール保護のため、ケツァールが好むアボカドの木をちゃんと残しておくようにしているんだそうです。
ポイントに到着してすぐにガイドさんが望遠鏡をセットし始めます。
ツアー開始早々にケツァールを見ることができて、えっ、、、幻の鳥なんじゃなかったの…?!とびっくり。
基本的にケツァールの行動パターンは、アボカドの実を食べる→消化(15~20分)→またアボカドの実を食べる…の繰り返しなんだそう。そのためケツァールが好むアボカドの木をちゃんと把握していなければ、いつまで経っても素人だけではケツァールを見つけるのはほぼ不可能なのです。
ただ、飛んでくる木というのが絞れていれば、まあ素人でも次にケツァールが移動した先くらいは分かるわけでして。
ガイドさんがちょっと離れたポイントに行ってしまっていた間にケツァールが飛び去ってしまったのですが、次に移動した先をなぜか私がいち早く発見し「えっどこどこ?」と言いながら戻ってきたガイドさんに位置を教えましたwww
ケツァールは目がまんまるでめちゃくちゃキュートです。
我が家が所有しているレンズは300mm。私でもまだ持てるレベルの重さなレンズですが、長時間持っているとやはり疲れてしまうので…ケツァールはほぼ夫に撮影してもらいました。
欧米系観光客のおじさんはバズーカのようなレンズで撮影していました。というか、コスタリカまで来る人はやはり本気で野鳥を撮影する気満々な方が多いようで、みなさんカメラや双眼鏡の装備が凄まじかったです。(私が持って行った双眼鏡はキスマイちゃんコンサート兼用なやつ…笑)
大体1時間くらいずっとケツァールを見ていたかな。途中雨が降ったりやんだりしていたし、畑の一角みたいなところでよかったです。なぜならそこには屋根付きベンチがあったので、立っているのに疲れたら座っていられたから…!笑
幻の鳥と言われるケツァールをこんなに見ていられただけでも大満足ですが、運の良いことにケツァールが飛ぶ姿を間近で見ることもできたんです。なんと私たちツアー参加者の目の前を飛んで行ってくれたのですよ!
もうみんな大興奮!あああ~今の瞬間を動画に残したかった…!!と思ったほど、ケツァールが飛ぶ姿は想像していたよりも大きくてダイナミックでとても美しかったです。
ハチドリもたくさん見られました
ケツァールを見た後はまたロッジへ戻ってきて昼食をいただきました。どれもすごく美味しかったです。
セビーチェ。
私がいただいたメインのマス料理。めちゃくちゃ美味しかったのですが、朝食を食べ過ぎてしまっていたのでほとんど食べられず…燃費が悪くてはらぺこの夫に食べてもらいました。
夫が注文していたお肉。
相変わらず天気は雨が降ったりやんだりを繰り返していたのでうっすらと虹が出ていました。
ロッジの外にはハチドリ用のフィーダーが設置されていて、ここでも様々な種類のハチドリさんを見ることができました。
昼食後はひたすらハチドリさんの写真撮影!ケツァール観察をするのは他の観光客の方と一緒でしたが、それ以外は私たち2人+日本人ガイドさん+運転手さんだけのプライベートツアーだったので満足できるまでずっとハチドリさんの撮影していられました。
たぶんコスタリカノドジロフトオハチドリのメス。かなり小型のハチドリさんです。小さくてかわいい!
ミドリハチドリ。頬と喉に青い斑があるのが特徴。
そしてこちらでは、私がコスタリカで一番見たかったヒノドハチドリを見ることができました!
ハチドリさんはみんな光に当たると輝く美しい羽毛を持っていますが、ここまでハデハデな色彩を持っているハチドリさんってそんなにいないんです。だからヒノドハチドリさんは図鑑を見ていてもひと際目立っていて、生で見て見たかったのです~!
アオノドハチドリ。図鑑によるとメキシコグアナファト州にも分布しているはずなのですが…自宅では一度も見たことがありません。山とかにしかいないのかな?
服装について
前日のLa Paz Waterfall Gardensでの失敗を踏まえて、私たちはレインウエア着用で行きました。レインウエアはColumbiaのOmni-Tech機能のものです。途中雨が降ったりしていたのでレインウエアを着て行って正解でした。
時期:12月末
私:レインウエア上下、上着の中は長袖シャツ
夫:レインウエア上下、上着の中は半袖Tシャツ
早朝出発なのでけっこう寒いです。私は長袖シャツの上に上着でちょうどよかったです。寒さに強くてかなり暑がりな方はうちの夫と同じ格好でよいかと思います。
まとめ
ケツァールをどうしても見たいのならやはりツアーに参加するのがおすすめです。というか素人ではケツァールをまず見つけられません。
ガイドさんはケツァールがいるポイントをよくご存知ですし「一体視力いくつあるんですか!?」と言いたくなるほど遠くにいるケツァールを瞬時に見つけてきます。(遠くにいる鳥なんて、素人には葉っぱの一部か黒い点にしか見えない)
この後私たちはモンテベルデへ行き、保護区内トレッキングツアー中にもケツァールを見ることはできましたが、かなり遠かったしほんの少しの間しか見られませんでした。なので、ケツァールを見たい方、綺麗にケツァールを撮影したい方はやはりロス・ケツァーレス国立公園付近へ行くツアーに参加したほうが絶対良いと思います。
ちなみに望遠カメラを持っていなくても、ガイドさんが望遠鏡越しにスマホで写真撮影をしてくれます。夫に写真撮影を任せつつ、私はガイドさんにスマホを渡して何度も写真を撮ってもらいました。
↓スマホで撮影した写真はこちら。うちは一眼レフ所持しているのでスマホのカメラ画質にはそこまでこだわっておらず…いまだにiPhone7ユーザーなのですが、最新型スマホならもっと綺麗に撮れるのだろうなと思いました!