モナルカ蝶を見るため、ミチョアカン州にあるオオカバマダラ生物圏保護区まで行ってきました!
モナルカ蝶とは
モナルカ蝶(オオカバマダラ)はまだら模様のあるオレンジ色の美しい蝶。
毎年カナダから寒さをしのぐために何百万、何億匹ものモナルカ蝶がはるばるメキシコのオオカバマダラ生物圏保護区(ミチョアカン州・メヒコ州の森林地帯)にやってきます。なぜ3000km以上もの距離を渡ってくるのか?そのメカニズムは未だ解明されていないのだそう。
たくさんのモナルカ蝶が集まる光景が見られるオオカバマダラ生物圏保護区はユネスコ世界遺産に認定されています。
モナルカ蝶が見られるのは11月~3月ですが、中でも2月ごろが一番たくさん見られる時期。その不思議で神秘的な光景を一度見てみたかったので今回の3連休で行ってきました!
モレリアからアンガンゲオへ
モレリアのセントロからモナルカ蝶を見に行くツアーは出ているようでしたが、私たちはあまり団体行動が得意ではないので、自力でオオカバマダラ生物圏保護区となっているアンガンゲオという村まで行ってきました。
モレリアからは車で片道約3時間の道のり。途中までは高速道路で移動し目的地まで残り60kmというところで下道になりますが、ここからがめちゃ長かったです…!
ミチョアカン州の治安があまり良くないからか、自力で行った方の情報が少ない&Googleストリートビューもなくてガタガタの道だったらどうしよう…と少し不安だったのですが、道路状態は思ったより良かったです。
ミチョアカン州でもモレリア歴史地区やハニツィオ島などの有名観光地付近の治安は安定してきていて、日中の移動なら問題ないそうですね。最近はグアナファト州のほうが治安悪化してます…(;’∀’)
オオカバマダラ生物圏保護区にはモナルカ蝶を見られる保護区が何箇所かあるのですが、私たちは中でも一番有名らしい「El Rosario」という保護区を目指して行きました。
Google Mapsが示す最短ルートで行ったのですが、どうやらそちらは少しマイナーなルートだったようで、途中からガタガタで急勾配の道をのぼらされました(;’∀’)
帰りは別ルートから帰ったらそちらは綺麗に舗装された道だったので、El Rosarioまでのルートに関する詳細は後ほどご紹介します。
El Rosario保護区に到着
El Rosarioに到着したのはお昼の12時ごろだったのですが、この日は2月の3連休。ものすごい数の車と人で既に大混雑していました!
メキシコの観光地って13時よりも前ならまだそこまで混雑していない印象だったのですが、読みが甘かったです(;’∀’)
入り口に一番近い駐車場はあまり数が多くなく、既に超満車状態でしたので私たちは下のほうの道に路駐しました。
入口のチケット売り場入場料金を支払います。大人1人50ペソでした。
馬に乗って蝶が見られるエリアへ!
El Rosarioの入口を抜けても、蝶が見られるポイントはまだまだ先。本来はガイドさんが付いた状態で保護区の森へ入って行くみたいなのですが、3連休で人が多すぎたためか?ガイドさんらしき方は途中のポイントに立っているだけでした。
森へ行くには徒歩ルートと乗馬ルートがありますが、個人的には行きだけでも馬に乗っていくのがオススメです。
なぜなら蝶が見られる場所はEl Rosarioの入り口からさらに上へと登った場所にあるから!入口地点で既に標高3000mありますので、こんな高地でトレッキングするのはめちゃくちゃしんどいです。
乗馬料金は片道1人100ペソ。
この日は人が多くて…馬に乗るには長蛇の列に並ぶ必要がありましたが、その前にお手洗いを済ませようとしたら女子トイレはこれまた長蛇の列!私がお手洗いを済ませるだけで20分はかかりそうな雰囲気だったので、夫に馬の行列に並んでおいてもらいました。
ちなみにトイレは入口付近にしかなく、森のほうにはありません。徒歩の場合は特に長い道のりになりますので必ず入口で済ませて行きましょう。
乗馬とはいえ、馬の持ち主であるお兄さんやおじさんが手綱を持って一緒に歩いてくれるので初心者でも安心です。
「えっこんな坂のぼるの!?」と思うくらい急勾配の道をお馬さんはずんずん登って行きます。
馬もすごいけど、馬の手綱を持って一緒に歩いているお兄さんたちもすごい!あの急勾配を馬と同じスピードで登って行けるなんて超人すぎます…!!
乗馬していた時間は20分くらいでした。片道たったの100ペソで乗馬体験ができて、なおかつラクができるなんてめちゃくちゃお得です。
私が乗ってきた白馬さん。乗せてくれてありがとう!!
夫が乗っていたお馬さん。
ちなみに、私は4頭ほど縦に並んで歩いている内の先頭にいたので全く分からなかったのですが、夫はずっと私よりも後ろにいたので砂煙がすごかったそうです…先頭でよかった。笑
蝶まであと300m
馬から降りて歩くとすぐにこんな看板が見えてきました。蝶がいるポイントまであと300m。
ガイドさんらしき方の「話したり物音を立てないよう、静かにしてください」「生きている蝶も死んでいる蝶も持ち帰ってはいけない」といった注意事項を聞いてから先に進みます。
周囲はこんなかんじの森。
この日は人が多すぎたせいか?蝶がたくさん木にとまっている様子はあまり見ることはできませんでした。何百人も人が歩いているとさすがに物音ひとつ立てないというわけにもいかないですしね。
でも空を見上げると見たこともないくらいたくさんの蝶が飛んでいる光景を見ることができました。この写真のオレンジ色に見えている部分、全部モナルカ蝶です。
あとは歩道近くにモナルカ蝶がいるのを見つけるたび写真を撮りました。モナルカ蝶って羽だけじゃなくて体の部分もまだら模様なんですね!とてもかわいいです。
グアナファト州でも時々モナルカ蝶らしき蝶を見かけますが、こんなにじっくりと近くで見ることはできなかったのでここまで来てよかったです。
帰りは歩いてみた
徒歩ルートだとどんな場所を歩いてくるのか気になったので、帰りは歩いてみました。下るのにも脚の力は使うので太ももとふくらはぎがパンパンになりましたが息切れは全くしないので、やはり下りはラクです。
徒歩ルートでもなかなか勾配のきつい坂道なので、ほんとに行きは馬に乗ってきて良かったなーと思いました!
下のほうまでくると坂道ではなく階段になります。
服装
参考までにですが、私たちはこんなかんじの服装で行きました。
私のスペック→気候の温暖な地方出身なのでけっこう寒がり。
夫のスペック→筋肉量が多めで平均体温が高い。寒さに強い。
服装 | 私 | 夫 |
アウター | Columbiaジャケット | Columbiaジャケット |
トップス | 長袖シャツ+タンクトップ | 半袖Tシャツ |
ボトムス | Columbiaズボン | Columbiaズボン |
靴 | スニーカー | スニーカー |
私たちが行ったのは2月初旬で一番寒い時期です。モナルカ蝶が見られるポイントは標高3000m以上の高地で冷えます。私たちのようにアウトドアブランドで上下揃えてきている人はあまり見かけなかったですが、みなさん厚手の上着やパーカーを着たりなど防寒対策はしっかりとされている印象でした。
また、舗装されていない土の上を歩くためズボンの裾と靴はかなり土で汚れます。特にズボンに関しては汚れてもいいような服装で行くことをオススメします。
レストランやお土産屋さんはたくさんあります
El Rosarioの入り口付近はお土産屋さんや屋台がたくさんあります。そのため、買い物をしたり昼食を取ったりするのには困らないかと思います。
私たちは車を駐車したところの近くにレストランがあったので、そこで遅めの昼食をいただきました。黒いケサディージャ美味しかったです!
私が購入したモナルカ蝶のピアスと布ナプキン。
蝶の刺繍がされた布ナプキンは名産なのか?サイズも模様もさまざま。かなり色んなバリエーションがありました。食器の埃避けとして早速使ってます♪
El Rosarioの場所
モレリアセントロからは車で約3時間ほどの距離。
El Rosarioの入場料とは別に、El Rosarioに到着する手前で車1台につき50ペソ徴収されました。保護区に入る料金とかなのかな?
私たちが行ったルートはこんなかんじ。まずモレリア市街地から北上してクイツェオ湖沿いの高速道路をしばらく走行し、Maravatioという街で高速道路を降りてから下道をひたすら走りました。
アポロという小さな街を通り過ぎた後はほぼずっと1本道なのですが、El Rosarioまであと30分~40分という地点で道が左右に分かれます。
左折ルート
左折しても右折してもEl Rosarioへ行くことはできるのですが、Google Mapsを使うとより所要時間の早い左折ルートを指示されるかと思います。
たしかに左折したほうが5kmくらい距離が短いのですが、狭い&急勾配&ガタガタというかなり厳しい道を通行するハメになります。
ガタガタの道だと車酔いしやすいといった方にはあまりオススメできないルートです。
右折ルート
右折してオカンポという街を通行するルートのほうが距離と所要時間は長くなりますが、舗装されていて走行しやすい道路でした。
また、このルートから向かったほうが駐車場が多い印象でした。