うちのブログの検索流入を調べたら、なぜか「セルビン焼き」がダントツでトップになっているのですが…あまりマトモな記事を書いておらず大変申し訳ない気持ちになったので、改めてセルビン焼に関するまとめ記事を書いてみました。
(ついでにチェクアン焼、カセル焼についてもさらっと触れています)
セルビン焼とは?どこで買える?
セルビン焼とはグアナファト州タランダクアオにあるJavier Servin(ハビエル・セルビン)さんの工房でつくられている焼き物のこと。工房はご家族で経営されています。
とても美しい絵付けのセルビン焼はグアナファト州に住む日本人奥様から大人気!!日本へのお土産としても人気で、夫も出張者の方が来られるとセルビン焼をオススメしているようです。
メキシコ在住日本人の間ではとっても人気があるセルビン焼ですが、日本ではほとんど販売されていません。ネットで探してみてもメルカリで少し販売されている程度。日本ではとてもレアなモノなので元値の2倍以上の価格で取引されているようですね。
まず、セルビン焼の購入場所としては主にこの2パターンとなります。
1.観光地などにあるショップで購入する
2.セルビン焼の工房で購入する
観光地などにあるショップで購入する
グアナファト州内でセルビン焼が購入できるショップについてまとめました。
Azul Cobalto Galería(サンミゲルデアジェンデ)
サンミゲルデアジェンデにあるこじんまりとしたセルビン焼販売ショップ。パロキア教会の近くにあるので、ぶらぶら観光ついでに立ち寄りやすいです。友人夫婦がメキシコ旅行に来た際、こちらのお店に案内しました。
販売されているのはカップ、お皿、テキーラショットグラスなど主に食器類。私が以前行ったときはアクセサリーもあったかな。とても繊細な模様が特徴の高価格ラインのものや、シンプルなデザインの白いセルビン焼も少し取扱いがありました。
欲しいカラーが店頭に置いてなかった場合、在庫があれば倉庫から出してもらえます。いつ行っても店員さんはフレンドリーな印象なのでお願いしやすい雰囲気だと思います!
Umarán # 22 A, Zona Centro, 37700 San Miguel de Allende, Gto.
営業時間 11:00~20:00
Rincón Artesanal Ceramica(グアナファト)
グアナファトのフアレス劇場近くにあるお店。ドアが半分閉まっているので場所が少し分かりにくいですが、大体いつもタブレットを持ったおじいちゃんがドアの前に立っているので、おじいちゃんに挨拶して「中を見たい」と言ったら入れてもらえます。
ちなみにこちらは一応正規のセルビン焼販売店ではないようで…価格がほんの少しだけ高く設定されているみたいなのですが、レオン市に住む私としては、遠い遠いタランダクアオの工房まで行く手間を考えたら安いものだと思います。
品揃えはかなり豊富。こちらのお店も店頭に好みのカラーがなかった場合、確認すると奥から出してくれたりします。
<注意事項>Rincón Artesanal Ceramicaではセルビン焼だけでなく、チェクアン焼も販売しています
こちらのお店で販売されている商品は9割方セルビン焼なのですが、実はほんの少しだけチェクアン焼も取り扱っています。特に説明書きもなくセルビン焼と同じようにチェクアン焼が並べられていることがあるので、旅行者の方やあまりセルビン焼に詳しくない方は間違えてしまうかもしれません。
(Rincón Artesanal Ceramicaは予め情報がないとたどり着きづらいお店なので、訪れるお客さんはみんな違いが分かっているものだと思われているのかもしれません…笑)
そのせいなのか、たまにチェクアン焼をセルビン焼と紹介されている方をお見かけします。おそらくセルビン焼だと思って買っていらっしゃる…?(;’∀’)
ちょうど、我が家に同じようなカラーリングのセルビン焼とチェクアン焼があったので並べて見比べてみました。
左がセルビン焼、右がチェクアン焼です。
チェクアンのほうが花柄が小さいですが、テイストが似ているのであまりよく知らない方からすれば間違えるのも無理はないかんじですね。(※チェクアン焼は元々セルビン焼の工房で長年働いていた方が新たにご自分の工房をかまえてつくられている焼き物です)
もちろんチェクアン焼もとっても素敵な焼き物ですし、気に入ったアイテムならセルビン焼だろうがチェクアン焼だろうがどちらでも問題ないと個人的には思います。
ただ、お土産として買う方もおそらく多いかと思いますので、プレゼントする場合は果たしてそれが【セルビン焼】なのか?【チェクアン焼】なのか?はしっかり把握されたほうがよろしいのではないかなと思います。
セルビン焼とチェクアン焼の見分け方については後述します。
De Sopena 5A, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto.
ちなみに、同じ通り沿いに他にもセルビン焼・チェクアン焼・カセル焼を扱っているお店があったかと思いますが、品揃えはそんなに良くはなかったかな。
セルビン焼の工房で購入する
先にも書いた通り、セルビン焼の工房は「タランダクアオ」という小さな町にあります。一応住所はグアナファト州内ではありますが、ほぼミチョアカン州との州境で周囲にはあまり何もなくかなり辺鄙な場所です。
セルビン焼の工房で販売されている商品はかなり種類が豊富!これだけあれば1つくらい気に入った物が見つかるんじゃないか?というくらい。また、ショップの奥では訳ありアウトレット品も販売されています。どこがダメなのか素人にはほぼ分からないレベルのものが多いので気に入ったものがあればラッキーかも!
また、事前予約必須ですが、絵付け体験コースの実施もしているので時間に余裕がある方は申し込んでみるのも良いかもしれません。
工房への行き方は
1.自家用車で行く
2.車をチャーターして行く
3.日帰りツアーに参加する(※メキシコシティ発)
のいずれかになるかと思います。
私は一度だけ自家用車で行ったことがあります。レオン市からだとかなり遠く、Google Mapsで調べるとおよそ3時間の道のりですが休憩も入れずにずっと走行するのは難しいので実際はもう少しかかるかんじ。セラヤ、ケレタロからだと1時間半程度で行けるみたいですね。
↓過去にセルビン焼工房訪問したときの記事はこちら
お金はかかりますが車をチャーターするか、ツアーに参加したほうがラクに行けそうです。
日帰りツアーについてはメキシコシティ発のものを1件見つけました。フリーペーパー「Tabi Tabi TOYO」の旅行情報ページにいつもツアー情報が掲載されています。気になる方は問合せされてみてはいかがでしょうか。
↓Tabi Tabi TOYO公式サイト(WEB上で最新号を閲覧することができます)
▼セルビン焼工房の場所はこちら
Ferrocarril # 800 Comunidad, 38793 La Purísima, Gto.
また、セルビン焼の工房近くにはチェクアン焼、カセル焼の工房があります。歩いて行けるほど近い距離にあるので、せっかくここまで来たのならまとめて訪問しておきたいところ。
デザインの好みは人それぞれだと思いますので、自分が一番気に入るものを探してみるのも楽しいです。ちなみに私個人としてはチェクアン焼のデザインが一番好みです。
↓チェクアン焼工房
↓カセル焼工房
セルビン焼、チェクアン焼、カセル焼の特徴と見分け方
それでは、セルビン焼とチェクアン焼の見分け方についてご紹介致します。セルビンさんの親戚の方がつくっているというカセル焼も引っ張り出してきてみました!
写真の画像でご説明致しますと、左からチェクアン焼、セルビン焼、カセル焼です。
これらの陶器をよくご存知の方はパッと模様を見ただけで分かるかもしれませんが、初めて見た方だとなかなか難しいのではないでしょうか。私も最初の頃はあまり違いが分かっていませんでした。
さて、これらの一番簡単な見分け方はというと…裏側のサインを見ること!!!
それぞれ裏面の写真を掲載しておりますので参考までにどうぞ。
セルビン焼
裏面を見ると「JAVIER SERVIN」のサインがあります。基本的にこちらを確認して頂ければよろしいかと。
(しかし、絵付けがめちゃくちゃ繊細な高価格ラインのセルビン焼にはサインが入っていないことがあるようです)
チェクアン焼
裏面に「CHECUAN」のサインがあります。
小花柄のチェクアン焼はセルビン焼と少しテイストが似ているように見えますが、最近はこんな模様のアイテムも出し始めています。これならセルビン焼とはあまり似ていないので間違えないかな。
このデザインがまた日本人に大人気なようで、私もどちらかというとこの模様のほうが好みです。
我が家はモノトーン系カラーに絞って購入していますが、レッドやブルーなど明るい色合いのものやマルチカラーもあります。
カセル焼
カセル焼の裏面には「CASHER」の文字が入っています。
カセル焼の絵付けはセルビン焼、チェクアン焼に比べると淡く優しい色合いで日本のおうちにも馴染みやすいかんじです。
価格はセルビン焼、チェクアン焼よりも比較的お安いです。工房で商品を見ていたとき想像よりも安くて驚いた記憶があります。
テキーラショットグラスとミニ植木鉢を同じ柄で揃えたため、我が家にあるのはオレンジ×グリーンのものだけですが、他にもブルーやピンクなど様々なカラーや模様があります。共通しているのは縁取りやカップの持ち手がブラウンで統一されていることかな。
民芸品イベントや販売会で買えることがあります
旅行者さんではなくメキシコ在住者さん向けの情報になりますが、観光地のショップや工房まで足を運ぶ以外にイベントや販売会で購入する方法があります。
セルビン焼はあまりイベントでブース出店しているイメージがないのですが、チェクアン焼とカセル焼は今年のレオンFERIA(お祭り)において、グアナファト州を代表する焼き物としてPoliforumでブース出店されていました。
2020年のレオンフェリアでは、セルビン焼・チェクアン焼・カセル焼がグアナファトパビリオン(Poliforum内)でブース出店されていました。今後毎年出店されるかどうかは分かりませんが、グアナファト州の民芸品・特産品を扱うようなイベントがあるときはチェックしてみるといいかも。
また、チェクアン焼さんについてはバヒオ地区で定期的に販売会を実施されています。
今のところ販売会の実績がある街はイラプアト、レオン、アグアスカリエンテス、グアダラハラ、ケレタロ。いつも各市内のレストランやホテルの会議室などのスペースを貸し切って開催されています。
イラプアトにある日本食材店・スーパーひまわりさんと合同で販売会をされることが多いため、開催予定がある際はスーパーひまわりさんのFacebook上で情報が告知されています。気になる方は時々情報をチェックしてみてください。
ひまわりさんが出張販売されるパンや食材もとってもオススメです!
↓スーパーひまわりさんのFacebook
日本へ持ち帰る際は破損に注意
セルビン焼などで食器を購入した際は各ショップでちゃんと梱包をして頂けます。「日本へのお土産にする」と申告するといつもよりさらにしっかり梱包してもらえる印象。(アクセサリーなど小さいサイズのものは梱包なしかも)
しかしそれを預け荷物に入れてしまうと、海外では預け荷物はかなり乱暴な扱いをされてしまうためか、中に入れていたセルビン焼が割れてしまう…ということが稀にあるようです。
一番確実なのは機内持ち込みにすること。それができなくてやむを得ず預け荷物にするのであれば、途中で破損しないよう対策を取ることが重要です。
ちなみに私は今までロサンゼルス経由、メキシコシティ経由で預け荷物のスーツケースの中にセルビン焼を入れて運んだことがありますが、お店で梱包してもらった商品の上からさらに自分で用意した緩衝材を巻き付け、絶対に動かないよう固定しておいたので幸いにも破損することはありませんでした。(スーツケース外側の傷は増えていましたが…)
まとめ
最近はメディアでグアナファト市がよく取り上げられるようになり、日本人観光客も増加しているようですね。
実は2020年のGW期間中にちょうどグアナファトへ行く機会があったのですが、普段よりもかなり多くの日本人観光客を見かけました。そのため、在住者だけでなく旅行者の方で「セルビン焼を買って帰りたい」と考えている方も多いのでは?と思い、セルビン焼だけでなくチェクアン焼、カセル焼について私が知る限りのことをまとめてみました。
ちなみに私は訪問したことがありませんが、セルビン焼のショップはグアナファト州だけでなく、メキシコシティやオアハカにもあるそうです。
メキシコでは他にもプエブラのタラベラ焼など魅力的な焼き物がとても多く、どれも日本では本当に手に入らないレアなものばかり。
ショップに並べられているカラフルな色合いの焼き物を眺めているだけでも楽しいので、メキシコ訪問の際にはぜひお店へ足を運んでみてください。