週末、お出かけするために気合入れて化粧をしていたときのことです。
窓の外でメキシコ人が誰かを呼んでいる声がします。
メイクに集中していたので、最初はあまり気に留めてなかったのですが…
何度も呼んでいるので「どうしたことか?」と思って窓の外を見ると、向かいのおうちのベランダに男性と女性がいました。
先ほどからずっと誰かを呼んでいるのは女性のほう。一方、男性はというと途方に暮れた様子で座りこんでいます。
なんだか様子がおかしいので、ソファでゲームをしていた夫を呼んで、窓から彼らに「Que paso?(どうしたの?)」と呼びかけてもらいました。
すると、窓を閉めたら誤って鍵がかかってしまい、ベランダに閉じ込められてしまったとのこと…!!
(そのため、どうやらベランダから遠くに歩いている男性を見つけて、必死に呼んでいたらしい…遠すぎて全然届いてなかったですが)
聞いた瞬間「うわあああやっぱりー!!!」と思わず叫んでしまいました。心の中で。
なぜ私が「やっぱり…」と思ったのかというと、それはメキシコの窓の構造が日本とは違うから。
メキシコ全体でこういう鍵が採用されているのかどうかは分からないのですが…
(歴史地区にあるような古い家は両開き窓が多いので違う気がする)
我が家の周辺にある家の窓は大体、引き戸の取っ手部分が鍵になっているため、外側からでも内側からでも窓を閉めただけで鍵がかかる仕組みになっています。
日本の家の窓は内側からクレセント錠で施錠するタイプが主流なので、窓を閉めただけで勝手に閉まるなんてことはほぼありませんよね。
私はメキシコに来てすぐの頃、夫に「ベランダ出るとき窓閉めないでね、鍵閉まっちゃうから」と注意されたときにこれを知り、「平日一人で閉じ込められたらやばい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」などと思っていたのですが…やっぱり実際やらかしちゃう人いるんだなあ…と思いました(´・ω・`)
そもそも窓の鍵を作るとき、なぜこういうリスクを想定しないんでしょう?防犯のため?
いや…この国だったら、外から丸見えなクレセント錠だろうが何だろうが、泥棒に入られるときは窓割って力技で突破されてしまう気がします。
「リスクマネジメントってなにそれ?おいしいの?」ってだけなの?謎だー。
お向かいさんの玄関ドアはもちろん施錠されており、私たちだけで救出することはできないため、すぐに夫が守衛さんを呼びに行きました。守衛さんを連れてきたら、あとはもうやることがなくなったので夫が戻ってきたのですが…
結局、彼らはおよそ2時間くらいはベランダに閉じ込められっぱなしの様子でした。。。
ベランダには直射日光がガンガン当たっていたので水分補給とか大丈夫かな?と心配したのですが、コーラのペットボトルを持っていたのでそのへんは問題なし。
このときばかりは「メキシコ人がコーラ大好き国民でよかった…!(´;∀;`)」となぜか思ってしまった。笑
ちなみに、無事救出された後も彼らはベランダで過ごしており、夜暗くなってからもいたので「まさかまた閉じ込められてないだろうな…?」なんて思ったのですが、1日の内に2回もやらかすなんてことはさすがになかったです。笑
ていうか、今日閉じ込められたばっかりなのにまた外で過ごそうって思えるのすごいな!
私だったら絶対トラウマになって、しばらくはベランダ出たい気持ちになれないYO!
調べてみたら、日本では小さいお子さんが見よう見まねで鍵をしめてしまい、お母さんがベランダに閉め出されるということがすごく多いんだそうですね。
しかし、メキシコの場合は大人がうっかり自分で自分を閉め出してしまう、ということが発生するのでした。。。
ああ、ほんと想像しただけでこわすぎる。
日本に住んでいる方も、メキシコに住んでいる方も、閉め出しにはお気をつけください。