7月末に夫がメキシコに一旦戻りました。
夫の任期はあと1年の予定だったのですが、任期を繰り上げて本帰国することになったので主に引っ越し作業と仕事の引継ぎのためにメキシコへ戻ることになったのです。そして1週間にも満たない期間をメキシコで過ごし、また日本へ帰ってきて現在は自主隔離中となっております。
というわけで今年の我が家のお盆は自主隔離ということになりました。
とりあえずPCR検査結果待ちでかなり暇を持て余していた夫を質問攻めにして、その内容をまとめてみました。
5月末とは異なる点も多少あります。ちなみに夫はPCR検査結果、今回も陰性でした。(2カ月ぶり2度目)
なお、今回書く記事は以前書いた記事の補足記事になります。
メキシコシティから成田へANA直通便で帰る場合の空港の様子や大まかな流れについては前回書いた記事をご参照頂ければ幸いです。
成田→メキシコシティ
夫がメキシコへ戻ったときの状況についても一応書き残しておきたいと思います。
夫はANAのメキシコ直通便(成田→メキシコシティ)を利用しました。
メキシコ直通便は本来であれば、ANAの他にアエロメヒコがありますが、つい最近になりアエロメヒコの成田便は8月も運休することが決定しました。
メキシコ⇔日本の移動をする場合、今後もしばらくANAしか選択肢がないようです。むしろこの状況ではおそらく大赤字路線でしょうに…ANAが未だにメキシコ直通便を飛ばしてくれていることは本当に有難いことですね。
夫が搭乗した日の乗客はなんとたったの10人程度。
この乗客の少なさでしたので3席を1人で利用して寝転がって眠ることができたそうです。
ちなみに、機内の様子について彼がまず開口一番に語ったのは「ハーゲンダッツのアイス2個もらえた!(・∀・)」という内容だったので「この人、機内で寝転がれたことよりもハーゲンダッツ貰ったほうが嬉しかったんだな…」と察しました。さすが食欲モンスター。
メキシコシティ→成田
ANAのチェックインカウンターが開いた時刻は前回と同様。22:00~とアナウンスしつつ、結局やっぱり22:30~でした。
やはり成田発よりもメキシコシティ発のほうが乗客が多くて大体50人程度。
空港内は保安検査前・後ともに利用客はかなり少なかったそうです。
成田空港到着後
降機の順番について
成田空港到着後、機体から降りる順番はやはり前回と同じでした。
1.国際線乗り継ぎの方
2.自宅まで公共交通機関を使わずに帰る方
3.ホテルで14日間待機する方
【PCR検査】鼻か?唾液か?
成田空港の一部ではPCR検査が唾液検査になったとのニュースをつい先日見たところだったのですが、結論を申し上げますと残念ながら8月1日時点でのメキシコシティ→成田便では、鼻を超長い綿棒でグリグリされる従来のPCR検査でした。(合掌)
一部とは言わずに、なるべく早いうちに成田空港でのPCR検査がすべて唾液検査になるといいですね。唾液なら検査結果が判明するのも早いようなので、空港での待ち時間が短くなりますし。
PCR検査結果が出るまで空港にいないといけないの?
表題の質問に対する回答、実は成田検疫所WEBサイトでは現在公開されていない状態です。
現在、新しいウイルス検査方法への切り替えを段階的に進めています。
それに伴い、検疫の手続き等も変更になります。
とあるように、成田空港到着後の流れが変わる可能性があるようですね。
夫が帰国してから数日経過していますのでもう既に変更されている可能性もあるかと思います。でも何も情報が提示されていない状態ってめちゃくちゃ不安ですよね。
というわけで、2020年8月1日時点での情報を一応参考までに残しておきます。
まず、PCR検査結果を空港で待って聞くかどうかは、自宅まで自力で帰れるのかどうか?によって異なります。
自宅まで公共交通機関を使わずに自力で帰れる場合
この【自力で帰れる場合】というのは、以下のいずれかのことです。
・家族や友人が空港まで自家用車で迎えに来る
・レンタカーを借りて自分で運転して帰る
・自分でハイヤーを手配して帰る
これに当てはまる方は、空港での待ち時間はほとんど発生しません。PCR検査結果を聞かずに自宅まで帰ることができます。
自宅まで公共交通機関を使わずに自力で帰れない場合
自宅が遠方などの理由により、公共交通機関を使わずに帰るのが難しいので14日間の自主隔離期間をホテルや民泊などで過ごすのが【自力で帰れない】パターンです。
前回の私たちは自分たちで手配した東京の民泊近くまでレンタカーで移動&乗り捨て→東京で14日間自主隔を行いましたが、これも自力で自宅まで帰れないというパターンに当てはまります。
これに当てはまる方は、PCR検査結果が判明するまで空港で待機しなくてはならない可能性があります。
(特に午前到着便。5月末での情報では、午後到着便の場合は「検疫所が指定する宿泊施設に移動して翌々日結果判明」というフローチャートになっていたはずですが詳しいことは分かりません)
ANAのメキシコシティ→成田直通便(NH179)の場合、自力で自宅まで帰れない方は空港内で7時間ほど待機します。
この場合、気を付けなくてはならないのはレンタカーやハイヤー、ホテルの手配について。
もし万が一PCR検査結果が陽性となった場合、5月末時点の対応とまだ同じであるならば…おそらく空港の検疫官の指示に従って指定の宿泊場所に移動することになるはずです。つまり自分で手配したレンタカー、ハイヤー、ホテルはキャンセルしなくてはならないということですね。
そのため、前もって「もしPCR検査結果が陽性となった場合、キャンセル料が発生するのか?それとも無料でキャンセルできるのか?」は確認しておいたほうがよいと思います。
特に、宿泊施設は14日間も宿泊するとなかなかの高額になります。また、中には海外からの帰国者を受け入れない方針の宿泊施設もあるかもしれません。
よって、PCR検査が陽性になった場合の対応の他に「海外からの帰国者でも宿泊可能か?」をあらかじめ確認しておいたほうが安心といえるでしょう。
ちなみに5月末に私と夫が帰国した際に14日間自粛隔離をした民泊には、予約前にちゃんと確認して「もしPCR検査が陽性になった場合、陽性判定になったとう書類を提出いただければ全額返金します」という回答をいただいてました。
空港での待機場所
私たちの住む場所は関西ですので、成田空港から自力で帰るのは金銭的にも体力的にもかなり厳しいです。
夫は今回も空港近くで14日間自主隔離を行うため、PCR検査結果が出るまで空港内で待機しました。
PCR検査終了後、入国審査→荷物引き取り→税関申告を経て、係員の誘導に従って待機スペースまで移動するところは5月末時点と同じ。
5月末と異なったのは、3階の待機スペースで2-3時間ほど過ごした後、別の待機スペース(段ボールベッドエリア)へ誘導されたことでしょうか。
段ボールベッドエリアは撮影禁止とのことだったので残念ながら写真はありませんが、噂の段ボールベッドはかなり耐久性があるしっかりとしたつくりで寝心地はなかなか快適だった模様。
場所は1階。普段は荷物受け取りエリア(ベルトコンベアがあるところ)として利用されている場所。ここに段ボールベッドが等間隔に配置され、PCR検査結果待ちする方の待機スペースとして利用されていたそうです。
待機場所の環境について
PCR検査結果が出るまで空港で待機する場合、日によって時間は前後するようですがおよそ7時間ほど待つ覚悟が必要となります。
食事について
待機場所では軽食とペットボトルの水・お茶が配布されます。今回配布された軽食はこんなかんじ。
夫いわく「前回よりランクアップしている気がする」とのこと。言われてみればたしかにそうかもしれない…どら焼きとか入ってるし。笑
待機場所の外に出てコンビニなどで買い物することは一切できません。
そのため「この軽食だけでは満足できない!」「7時間も待機していたらきっとお菓子が食べたくなる…」という方は、飛行機に乗る前に自分である程度食料を確保しておくことをオススメ致します。
(軽食は多めに用意されているので、お腹が空いた方は2箱目をもらうことは可能ですよ)
通信環境について
今回は待機場所を2箇所経験したことや、夫が日本国内で使えるSIMカードを所持していたことから、Wi-Fiだけでなく4G回線の速度についてもまとめてみました。簡単に表で示すとこんなかんじです。
Wi-Fi | 4G | |
3階 待機スペース | × | ◎ |
1階 段ボールベッドエリア | 〇 | △ |
Wi-Fi
3階の待機スペースは相変わらずWi-Fiがほとんど全く繋がらなかったようです。おそらくここは成田空港のWi-Fiモデムの設置位置から遠いところなのでしょう。
一方、1階・段ボールベッドエリアのあたりは比較的Wi-Fiが繋がりやすかったそうです。
念のため速度テストしてもらったときのキャプチャをあげておきます。
ネットの回線速度が求められるようなゲームをするには不十分ですが、家族や友人と連絡をとったりネットで少し調べものするには問題ないスピードなのではないでしょうか。
4G
3階待機スペースで4G回線はかなりよく繋がったようです。
もし日本で使えるSIMカードを所持しているのであれば、成田空港到着後すぐに使えるように準備しておくとよいと思います。
一方、段ボールベッドエリアへ移動すると4G回線は繋がりにくくなりました。荷物受け取りベルトコンベアは少し奥まった場所にあるので、壁などの障害物が3階待機スペースよりも多いせいではないかな?と私は推測しています。
ネット環境についてのまとめ
検疫手続きの流れは日々変わってきているようなので、今回ご紹介した待機スペースとはまた別の場所に案内されるようなオペレーションに変わる可能性も考えられます。
7時間もの間何もせずに過ごすのはなかなか辛いものがありますので、ネット環境がなくても時間をつぶせるように以下のような対策をしておくことをオススメ致します。
・本や携帯ゲーム機を持ってくる
・スマホ・タブレットにオフライン環境で利用できる電子書籍、動画をあらかじめダウンロードしておく
・モバイルバッテリーを持ってくる
PCR検査結果発表について
日によっておそらく前後するので、あくまで参考程度にしておいてください。
夫が帰国した日は、結果が出たのは14:00すぎごろ。ここで結果が陰性だった方は、やっと空港を出ることができます。
ちなみに、陰性が出ても【成田空港から出る際に公共交通機関を使わずに帰るか?きちんとチェックするために係員が着いてくる】というお話を以前聞きましたが、5月末帰国したときも今回も特にありませんでした。
出口までの間に等間隔で係員は立っていたそうですが、厳密にチェックはしていなかったようです。
自主隔離期間中について
メールで検査結果が届く
検査結果を聞かずに自宅へ帰宅された方だけでなく、空港でPCR検査結果を聞いた場合でも、到着日の2-3日後にメールで検査結果のお知らせが届きます。
毎日体調確認の電話がかかってくる
自主隔離期間開始数日後くらいから、毎日厚生労働省から体調確認の自動音声電話がかかってくるようになります。
「はい」「いいえ」で回答するだけ、わずか1分程度で終わる簡単なものです。
これは自主隔離期間が明ける日の朝まで毎日続きました。
(たぶんLINEを使った体調確認の設定がうまくできればLINEで体調確認になるのだと思いますが、前回は050の電話番号しか所持していなかったせいか?登録がうまくいかず、毎日電話がかかってきました)
まとめ
検疫手続きの流れは今後変化する可能性があります。
こちらの記事は2020年8月1日時点の情報ですので、参考程度に考えて頂けると幸いです。